更新ボタンを押したあと、
画面は何も変わらない。
数字も、
通知も、
世界の反応も。
書いた事実だけが残って、
それが正しかったのかどうかは、
どこにも表示されない。
ブログで収益が出ない、という状態は、
想像していたよりもずっと静かだ。
失敗した感覚すらなくて、
ただ、何も起きない。
それなのに、
なぜか文章だけは増えていく。
やめようと思えば、
いつでもやめられるはずなのに、
また書いてしまう。
理由を探そうとすると、
だいたいお金の話に行き着く。
「時間を使っているのだから、
何かしら返ってきてほしい」
それはもっともで、
誰にとっても自然な感覚だと思う。
でも、収益が出ないからといって、
書く手が止まるわけでもない。
むしろ、
書かずにいる時間のほうが、
落ち着かない。
何か考えたことがあっても、
言葉にしないままだと、
それが存在しなかったみたいに消えてしまう。
文章にすると、
とりあえず、そこに残る。
評価されなくても、
読まれなくても、
「考えた」という痕跡だけは消えない。
お金が欲しい、と思う夜がある。
それは欲というより、
この時間が現実とつながっていてほしい、
という願いに近い。
収益は、
分かりやすい証拠だ。
無駄じゃなかった、と
自分に言い聞かせるための。
それでも書き続けてしまうのは、
もう、その証拠がなくても
書いてしまうところまで来ているからだと思う。
ブログを始めた頃は、
結果を期待していた。
読まれることや、
評価されることや、
いつか数字になること。
でも今は、
それよりも、
書かないでいるときの違和感のほうが大きい。
考えが、
行き場を失って、
自分の中に溜まっていく感じ。
誰かに伝えたいというより、
自分の中で形にしたい。
だから今日も、
特に理由がないまま、
文章が公開される。
収益は、
相変わらず出ていない。
それでも、
この静かな状態が、
完全に間違っているとも思えない。
たぶん、
書き続けてしまう人は、
もう少しだけ、
この場所に居る必要がある。
答えが出るまでというより、
答えが出なくても平気になるまで。
ブログ収益が出ないまま、
書き続けてしまう理由は、
きっとそんなところにある。
